奨励研究について

本年度も日本学術振興会による科学研究費助成事業、通称「科研費」の採択結果が出る時期となり、附属学校教員である私が申請できる奨励研究に応募、申請していました。

 

https://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/11_shourei/index.html

区分は「教科教育学および初等中等教育学関連」とし、理論的な側面を押し出して科学するSLAというよりかは、今現状の生徒の課題を捉え、その改善にSLAの知見を当て込む視点としました。課題を捉える中で、習得における変容しにくい変数を明らかにすれば指導のポイント等が考えられるものと考えます。ということも含めて教育学的なアプローチから計画し、調書を作成しました。

例年4月1日に開示となり、通知されるのですが、所属大学宛てに送付されることから、本年度は6日(月曜日)には書面で確認できそうです。

本年度は(もう一つ研究助成の申請を検討しているため)担当係に結果を問い合わせ、メールにて結果を送付して頂きました。

 

結果は「採択」。

 

交付される金額は、本年度の研究を行うには十分な額を頂けました。

通常であれば15%あたりの採択率であることから、それなりに本年度の研究計画書が評価されたものと思います。

 

申請から結果までの流れ

1)研究計画書の作成(10月下旬に大学の研究協力係に提出)

  1:研究目的、研究方法など

  2:これまでの研究活動及びその成果

    研究経費 使用内訳

    人権の保護及び法令等の遵守への対応

 

2)採択結果の開示

  4月1日に所属機関に通知(オンラインでは公開されず)

  4月●日、文書で勤務校に通知

 

私がこの申請で一番力を入れたのは、「研究目的、研究方法など」の内容をいかにアピールするか、という点でした。今までに誰もしていない点に着目すること、今までに取り組んできたことと本研究が結びついていること、理論と実態の乖離を明らかにするとともにただ実践するのではなく、生徒の弱い点を補強する、根拠のある実践を実施すること、などを訴えました。

 

科研費採択なのでまだわからないところがありますが、しっかり研究として進め、実践として生徒に大いに還元していきたいと思います。