本年度の実践開発についての概要

気がつけばもう年度末がやってきて、以前のブログを書いたのはいつのことか、という感じ。書くことを忘れていたわけではなく、書く余裕がなかった。今年度はコロナのこともあって、何かと余裕が無く日々が流れていき、目の前のことをこなすばかり。毎日が自転車操業でしんどかったなぁ。

 

でも実践的な学びは非常に充実していた。

 

研究としての論理的構成と実践からということもあり、実習生指導もあり、オンラインもあり、大学との授業研究会もあり・・・。

 

今年の授業実践は、生徒の課題を克服させる手立ての手続きをSLAの見地から計画し実践できたことが大きい。そしてそれが生徒の学習への動機を高めている、という手応えを感じていることによる。データをとっていないので(その点は私の今実施している研究の範疇ではないため)、本当に動機づけされているのかは正しくは言えないけど、教師としての感覚はそんな感じです。しかし、実践の展開を考える前にそもそも、という前提について今年度は特に考えが深まった。

 

「指導しようとしている展開をなぜそのように計画しているのか。」

 

この点について考えが深ければ深いほど対象としている学習者のことを理解しているということだし、より言葉を習得させる(学習させようとしていることがより学習者に落ちていく)展開になっているものであるんだろうね。

 

私が指導案を書くときは、論文の項を立てるイメージで書いていくので決まりきった生徒観、教材観、指導観などを使って書くことはないが、そのいわゆる生徒観をいかに分析的に見て書けているか、それが相手に伝わる形で表現できているか、は教師としての生命線ではないだろうか。それ点が実習生はやはり見取りができないことが当たり前だし苦労している様子が毎年見られるので、この視点をより体系的に育成できないかと思っている。現職の先生でもこの視点を言語化でき、論理的に捉えながら指導を俯瞰しているかって言われたら数は少ないのではないだろうか。大学ではその点については指導されないですしね。

 

そのあとの実践計画をする際にもコツを見出すことができたり、実際の授業において指導上陥りがちなエラーを防ぎ、生徒の学びをうまく引き出すテクの開発をしたりしてきた。学習指導案の形式を新たにした点は特に本時の学習についてなんだけど、それを作成する際にはかなり頭を使うし、それにより授業はかなりイメージ化され、当日の指導は楽になる。公開授業研などで提示できればとは思っていますが、教育実習生にも、授業研究会などでもわかりやすいとの意見があり概ねいい感じかとは思ってます。

 

この春休み、論文の一つを結構なところまで仕上げたい。それが秋頃冊子になったり、オンラインで公開されるので、責任感を持って取り組んでいるところで、またこちらでも綴りたいと思っているところです。